[VSTi/Stand alone]E-MU ProteusX

E-MU 0404 PCI + Proteus X2 Bundle

眠れねえ癖にボーっとしてると眠くなりそうで、そのまま遅刻しちまいそうな危険性をはらむため、レビューレビューっとな。
今回はProteusX。
フリーソフトじゃなくてプロプライエタリです。
でも、値段と機能を比較したら破格です。

なお、上記リンクは後継のProteusX2。
何が違うかは知らん。バンドルのCubaseがCubasisからCubaseLEになった、とかそんなうわさ聞くな。
さて、クリエイティブに買収されたE-MUについてですが、買収以前の代表シリーズは

  • Emulatorシリーズ(サンプラー)
  • Proteusシリーズ(サンプルプレイバックシンセ(要は普通のPCMシンセ))

というところです。
Emulatorについては、AKAI Professionalとサンプラー市場の双方をなしていました。
AKAIの方は「それなり」の値段であるのに対し、Emulatorについてはとても高価なものでした。
どれくらいかというと、田舎で軽トラ新車(桃太郎)が買えるくらい。
今のOASYSよりはちょっと安いかなー、位の庶民としてはどうでもいいような世界でした。

対してProteusのほうはというと、Emlatorの音質を持ちながら値段は「それなり」に抑えたもので、ジャンルごとにモジュール化されて売り出された音源です。
そういう生い立ちがあるので、音質についてはまったく申し分なく、それがお手ごろ価格(注:Emulator比)で手に入るということで、人気機種となっていました。

それがこの世の中、贅沢になったもんです。
Emulator、ProteusXともに基本はソフトウェア音源と変身しました。
それぞれ、E-MUのDSPボードとバンドルされ、ひじょーに、やりすぎじゃねぇか、というくらいの低価格で発売されました。

ちなみに、私が購入したのはProteusXで、E-MU0404というボードがバンドルされて確か1万5千円くらいで購入したと思います。
Emulatorのほうはもう少し高いですが、E-MU1616Mとの組み合わせで6万くらいです。
昔の1/10です。
もうねー。心配になるくらい低価格。

さて、肝心のProteusXのほうです。
こちらはサンプリング機能はもちろんなし。
※というか、今の世の中シンセ弾きにとってサンプラーといえど自分で音を録るのではなく、ライブラリ組み込むだけ、ってほうが多いだろうけど。
サンプリング以外の機能差分としてはProteusXではバンクが作れません。
つまり、純然たるプレイバック音源です。
でも、ご安心あれ。
付属品として腐るほど音色ライブラリーが付いてきます。
とりあえず、これはこれで一つの音源として十分な機能です。
※どーせ、おれ音つくりとかしない駄目鍵盤弾きだし(TдT)

このProteusXの売りのような感じのライブラリーとして、StudioGrandがあります。
ピアノの集合体で、このバンクだけで1.42GBありました。
当然のごとく、ソフトサンプラーのご多分に漏れずHDDストリーミングです。
実を言うと、うちの音楽マシン(AthlonXP2200+,Mem:1GB)ではちょっときつかったりします。
あと、ピアノの音なんでレイテンシが気になったりします。
※数msでもなんとなくわかる
ぱっと聞きの音は当然いいですが、難点もあります。
ベロシティースイッチで弱音と強音のサンプルが切り替わるんですけど、この切り替わりのところがなかなか気難しいです。
なんちゅうか、はっきり行ってしまえば「P-120のベロシティーカーブと合わない」という難点があります。
ProteusX側にもベロシティーカーブが何種類か用意されてるんですけど、いまいちでした。
で、さっきデモ用の曲をX3でこさえてたところ、なんかしっくりきてしまいました。
フルウェイト鍵でうまくならないのが悲しいところです。

と、なんだかんだいいましたが、音のクオリティーは抜群でございます。
重いので使いどころを考える必要がありますが。
ProteusX側のエフェクト処理は、0404のDSPを使うので、ほかのソフトエフェクト使用するより負荷が軽いかもしれません(別に計ったわけじゃないので、注意)

Proteusx

こいつはもう少し音色紹介をしたほうがよさそうですな。

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