相方さんが機種変した。
というか、半ば強制(汗)
機種はW43CA。
機種選びも俺の意見が大なり入ってるのは否定しないが、もともと昔A3012CA使ってたり、今俺がW41CA使ってたりするわけで、CASIO製品の使いやすさは言わずもがなな状態なので、問題なし。
さてさて。
auの秋冬モデルはほとんどの機種でYAMAHA(というよりダイマジック)のDBEXという温室補正技術と、ソニー製のそれなりのヘッドホンがついてくる。
早速試す。
もともと、DBEXとか、HE-AACやらaacPlusの音質補正の目的はこう圧縮率の際にカットされる周波数域の補完やアルゴリズムの最適化が図られている。
あんまり詳しいことまではしらないけど、aacPlusとかでは高音域は分離させて別に圧縮かけるような、エンコードの時の技術なきがした。(自信なし)
これに対して、DBEXはデコード側の処理っぽい。
カットされた部分を補完するタイプ。
「イコライザーで持ち上げれば?」と思われる方もいるだろうけど、イコライザーはあくまでもともとデータに含まれている周波数のバランスを調整するのであって、すでに失われたものに対しては原理的には効果ない。(聴覚的には効果あるかも)
で、だ。どんなエンコード方式でも多かれ少なかれのレベルで圧縮率を上げれば、高音域がカットされ、その上ざらつき、中音域もざらつき、低音域ではパワーがなくなるような傾向になる。
それを補正するんだとさ。
無から有を作り出す壮大な作業だ。
でも、まぁ、手がかりはある。
実際にどういう処理をしているかはまったく調べてないけど、おのおのの音のフォルマントと実際にカットされている周辺の周波数近辺でのパワー分布から、音を展開するのかな、とか勝手に思ってみる。
周波数部分でのパワーだけ見て補強するとただのノイズになる。
だから、たぶんある程度のフォルマント解析はしてるんじゃないかなと思う。
注:これは全部私の空想です(汗)
NECの携帯にも似たようなの(SRS_WOW)があってこれはどっちかというと、低音側の補正を行う傾向にあるように聞こえる。
実際、SRS_WOWのレベルを上げると、イコライザで低音を上げたときとは違い、ベースラインをトレースしながら増強しているように感じる。
これも似たようなことしてるんだろうな。
閑話休題
さて、掲題のネタですが、実際のところどう、というところですな。
もちろん、本体側もヘッドホン側もエージングなしの状態。
まず、ヘッドホン。W43CAではなく、音楽PCでの確認。
音つくりはいかにもSONYってかんじ。
低音が結構しまってて結構バランスよく聞こえる。
これまでの携帯におまけでついてきたやつとは確かにレベルが違う。
ただ、おそらくエージング不足だろうけど、中音域が曇ってる感じがある。
といっても、しばらく使ってればよくなるでしょうな。
全体的な解像度はそれほどでもない(ATH-CK7と比べて)。
でも、トータルで見るとなかなかよろしいようで。
次、DBEX。試したのはau Music Player ビットレートは56kbps(だっけか?)
付属のヘッドホンつけた状態でDBEXを入れると(というか、デフォルトON)高音の伸びがよくなった。
で、ヘッドホンはずして本体のスピーカーで聞いてみるとONとOFFでビットレートをあげたかのようなくらい違うかんじる。
ほんでまぁ、なんというかためしにATH-CK7をつないでDBEXを試してみた。
予想はしてたが・・・。やっぱり高音祭りになって聞けたもんじゃなかった(笑)
やっぱり、補完されてると思われるあたりがノイズに聞こえちゃう感じ。
このことから、あくまで個人的な予想でしかないけど、DBEXのチューニングはそれぞれの機種のスピーカーに合わせるのはもちろんとして、ヘッドホンのほうも付属のヤツをターゲットにしてチューニングしていると思われます。
別にヘッドホンされる方はDBEXのON/OFFで聞き比べて判断しましょ?
あ、ちなみに、SD-Audioでは試してない。というかSD-Audio側にDBEXがかかるのかわからんけど、皆さん使うであろうSD-JukeboxのAAC128kbpsだと、もともと結構音質いいんでおそらくDBEXはかけないほうがいいと思う。
そもそも、こういった音質補正技術は低ビットレート時の補正が狙いなので、ある程度以上の音質が確保されているビットレートでは意味を成さない、というかおそらく邪魔すると考えたほうがいいかもです。
最後に。
W43CAですが、W41CAに比べてホワイトノイズが確実に減ってます。
ちょっと気にしてみたのかな?
開発陣にこういった細かいところまで配慮できてるようなら、うれしい限りですな。
なんか、他人事じゃないから(汗)
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