ことは結構重大でクリティカル。怪我された方とかいらっしゃらず本当に良かったというか・・・。
本件についてのJR北海道の報告書
急北斗14号のエンジン付近から 出火した事故の概要について – JR北海道(PDF)
この中で「同種のエンジンを搭載する車両の運行を取りやめます」、とあります。
気になるのが「同種のエンジン」というところ。
なにがよ、ってところですけど今回故障が発生したキハ183系という気動車が採用するエンジンは「DML30系」と言って国鉄時代から特急形気動車キハ181などにも採用され、現在でも北海道、四国などの非電化区が多く存在する分社ではまだまだ元気に使用されているエンジンです。
歴史が長いゆえ、またDML30の初期トラブル等あったために同じ形式とは言えバリエーションも多く改良もいろいろ加えられていますが、今回の事故では「エンジンブロックの破損」という、割と一番壊れそうにないところが壊れてます。
出力アップされてれば燃焼室の圧力が増えることで、エンジンブロックよりも先にシリンダーヘッドとかガスケット抜けとかそっちが症状として出るだろうし、なにより一番重くて鋳造でで頑丈に作られてるはずのエンジンブロックが破損、となるとエンジンブローを起こして内部から破壊されたとかそういうアカン系の故障なのかなとか思ってみたり。
現在ではJR北海道保有の車両のみが対象と成っていますが、上述の通りDML30歳用のキハ181系は四国とかではまだまだいっぱいいると思いますので、故障原因次第では非電化区路線保有分社全部に影響を及ぼしかねない大事になるかもしれません。
すくなくとも、北海道の主要都市はみな300kmほど離れており、本州とかに居るとイメージつきづらいですが、都市間移動は結構時間がかかります。この点、JR北海道ではキハ282系、キハ283など、野心的とも言える設計を持った気動車を開発しています。北海道というと広くてまっ平らなイメージあるかもしれませんが、そんなことは全くなく、鉄道の線形てきには曲線が多く条件が厳しいんです。そのため、自立式振り子車両の開発などで利便性の向上(スピードアップ)を図るべく日々野心的とも言える開発お行なっています。
その中で今回のキハ182系の運行停止というものは割りと打撃が大きいかと。割りと多用されてましたからねぇ。
何はともあれ、慎重に原因究明を進め、問題が見つかったら慎重に対応して全車両元気に復活して貰いたいものです。
http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130706-3.pdf