2月 22nd 2017 · Read More · No Comments

Kurzweil K1000SX String Expander
ストリングス専用音源でございます。
1988年あたりのK1000シリーズの一員です。
20ポリ、99プリセット
スペックだけ並べるとしょぼいっすね。でもこれ80年台の音源ですよ。
80年台っていったらDX7やらD-50やらM1とかデジタルシンセがポコポコ出たシンセのターニングポイントです。
そんななか、アメリカのRay Kurzweil博士がこさえたのが1984年に出たK250っていうモンスターPCMシンセです。
一回ハードオフで観たことありますけど(恐るべしハードオフ…)でかいでかい。持たなくてもわかるレベルなその重量感。
そのK250をカスタムチップを使って圧縮(?)したのがK1000シリーズです。
前置きなげぇ
それでこのK1000SX、おおよそ30年前の代物、、、通電するも起動せず。
■■■■■■■
この表示から先に進まず。
よくあるよくある。
まずバラそうね。

汚いね。30年分のホコリ。あとで洗い流したげるね。
そしてこんにちわMotorolaのMC68000P10。EnsoniqVFX以来ですね。
VFXのときもブートしたりしなかったりしたね。
MC68000P10はクロック10MHzの68xCPU、当時としてはかなり高性能なCPUです。サラッと積んでるあたりこうきゅうきって感じ?
MC68000P10なシステムの癖かはわからんけど電源周りにシビアな感じがVFX修理のとき感じたなと。
ということでこれも似たようなもんかなと。
そういうわけで封印してある電源ボードの半固定抵抗をいじいじ。
・・・
カチッ
・・・
あ、起動した。
・・・
あ、フリーズした。
・・・
カチッ
あ、起動した。今度は安定。
継続的に安定するかはわからないけど、とりあえず音出しも問題なし。
システム的にはもう少し様子見てみますか。
ちなみにCPUのとなりに2つ並んでるのが主役のARNOLDチップです。こいつが小型化に寄与した主役だったりする。
あとはー、液晶のバックライトのELパネルが死んでる。年代的に当たり前ね。

小さい。
DMF5005みたいに汎用品を加工するにも銀バスパーで足出すスペースがねぇ。
どうするか?商売的なえいご読むくらいやってやるぞっていう良い子のみんなはeBayでもみてみような!
大抵ある。汎用ELシート買うより安い。輸入しても安い。
買っちまおうな。
来るまで待ち。
あとはタクトスイッチキャップがいっこない。
汎用品を色々試してみるしかないかなと。
音いいよ。今時のハード音源よりも存在感がある。
これぞKurzweil!
ということで音は出るけど外観的なところをなんとかして終わる予定。
あとは基板きれいにしないと危ないね。低電系回路とは言え、ショートでもされたら楽器寿命が終わってしまう。
もうちょっと手直ししたら売りますんでよろしく。
2月 16th 2017 · Read More · No Comments
最近あんましシンセ修理関連のポストしてないですね。
ちゃんとやってますよ。
今回はFS鍵盤リビルドのちょっとしたポイントなど。
FS鍵盤って?
FS鍵盤ってのはYAMAHAが作ってる(作ってた※)セミウェイト鍵盤です。
※今はFSX鍵盤っていう割りと普通のセミウェイト鍵盤になってる
FS鍵盤は普通のセミウェイト鍵盤とはちょっくら違う点があったりするんですよこれがね。
「普通のセミウェイト鍵盤」ってのは殆どが通常のシンセ鍵盤にウェイトを貼り付けたような作りになっています。その点、FS鍵盤はもともとセミウェイトで設計されてたりしてなかなか出来が良いんです。
特徴を上げるとー
- 鍵盤の奥行きが長いので鍵盤の奥を弾いてもしっかり打鍵できる
- スプリングが板バネなんでウェイトだけよりもいい脱進感がある
- ウェイトを仕込んでる位置が白鍵黒鍵で同じくらいの位置になってるので白鍵と黒鍵でタッチの差があまりない
- やかましい
- グリスの具合でタッチが変わってしまう
→弾かないでほっとくとグリスが固着して鍵盤の戻りが悪くなったりする
- 真受けから衝撃を受けると支点の引っ掛けが折れて鍵盤落ちする
って感じで。
グリスの加減とゴミの具合でタッチが劣化するんですよ。
この加減がなかなか難しい。
やかましいのは反発力が強い(連打性能がいい)裏返しなんで仕方ない点もある。
鍵盤受けフェルトのかたまり具合にもよるけど。
鍵盤タッチについて
FS鍵盤搭載機種によってタッチが違う、特に初代DX7のタッチがいい、とかよく聞きます。
DX7は筐体が頑丈で箱型になってる構造上、鍵盤Assyを受け止める側の剛性が高いという点があってそれが理由かなと思ってます。
通常の機種では底板が強度骨格になるんでDX7よりも強度が落ちるかなってそんなイメージ。
通常のFS鍵盤採用機種では筐体上部パネルから吊り下げられ、底板が支える形になってるんでそこら辺がDX7と違う点になってるかなって。
DX7のFS鍵盤はキーの突起が一つ多いけどそこら辺はあまり関係ないと思う。
採用機種
意外と多いんだなー。
YAMAHAだけじゃなくてKORGにも採用されてます。
まず、YAMAHAは上位機種ならMotifESあたりまで採用されてます。
KORGは知ってるところで言うと
- M1
- T2/T3
- 01/Wシリーズ
- WAVESTATION
- TRINITYシリーズ
- TRITONシリーズ
※いずれも88鍵は除く
というところです。
X2はFS鍵盤じゃないはず。M3以降は独自(?)の奥行きがまったくない鍵盤になってます。M50とかは取ってつけたような剛性の足りないセミウェイトになってたり。
分解方法
鍵盤Assy外したらフレームについてる白いモールを外します。
FS鍵盤は奥にずらして支点を持ち上げる感じで動かせば外れます。
リーフスプリングは黒鍵、白鍵共通(確か)だとは思ったけど一応それぞれ別々にまとめて置くのが吉です。
リーフスプリングは反ってます。
一部意見ではスプリング返しとか言って反ってる方を本来と逆に設置する手もあるようですが、個人的見解ではその必要はないと思います。
反ってる方、山なりになってる方を鍵盤奥(表面側)に戻して問題ないと思ってます。
理由は…。上記FS鍵盤の特徴にも書いてますが、タッチに一番影響するのはスプリングではなく、グリスの具合です。
グリスの具合一つでタッチが劇的に変わります。スプリングの裏表の差異なんて些細なもの(むしろ作業性的に劣る)ですわ。
掃除方法
掃除してください。マジックリン使ってもいいですよ。
仮にもエンジニアリングプラスチックですんで頑丈ですんで。
※マジックリンとかで脱脂されるようなレベルじゃないかなって…
組立方法
バネ仕込んでシャーシの溝にちゃんとハマるように組み立てて・・・
黒鍵からやってね!!!当たり前だけど!!!!
詳細はこっちをみてもらうってことで。
調整方法
さー、調整ですよ調整!!
必要なのはバランスと感覚!!
ぶっちゃけ奏者として納得のいくタッチにするっていうのが一番重要です。
オクターブ分組み込んで弾いてみてバランスが違う鍵盤がないか調べる。
弾いてみて違和感があれば論理的に組み立てたとしてもアウト。当たり前やね。楽器だもの。
調整をするポイントはグリスとキーガイドです。
打鍵してネットリするようならグリスを減らす。
打鍵して引っかかりがあるようならキーガイドの黒い樹脂が曲がってたりするのが原因。
キーガイドの引っかかりがあったら曲がり修正はできないんでデザインナイフとかで削っちゃって大丈夫です。打鍵感に影響するものは排除排除。
注意点
鍵盤組み換えとかする前にセンサーユニット外しましょう。

鍵盤組むときとかセンサーのステンレス板曲げたら厄介ですからね。
とりあえず、とりとめなくなってきたんで今回はココらへんで。
センサーユニットは丁寧に扱ってくださいね。
ベロシティに影響しますんで。
以上!
6月 23rd 2016 · Read More · No Comments
だいぶ前からフロントパネルの入力にガリノイズが乗るMOTUの828mk2所持しててたんですけど、なかなか直らなくて難儀してました。
ガリというと、可変抵抗をバラして中のカーボンカスを掃除して接点グリスを塗れば殆どの場合解決するんだけも、この828mk2はそうも行かず。。。
しかも使われてる可変抵抗は基板直立型2連でステム長40mmの6mm径Dシャフトというキワモノ。

この写真の左が828mk2の可変抵抗です。
右はごく普通のやつ。
こんなキワモノ、探してもそうそうでてくるわけもなく、そもそもクリーニングしてもガリガリいってるからなんか勘で「ここが原因じゃないかも」と思ってました。
いつまでも筐体開けたままほっとくのも何なんで組み立ててて気づいたことが。

この写真のピンク丸かしょ。可変抵抗サブボードとメインボードのコネクタ部分なんですけどよく見ると隙間がありまして。
ここはスペーサーで高さが決められててどうやってもこれ以上入らない箇所です。
もしかしてここで接触不良起こしてんじゃね…?
と、おもってとりあえず接点復活王をちょこっと塗り塗りしてみたところノイズが出なくなりました。
一応ここが原因という確証は持ててないですけど、半日通電しててなんともないんで改善はしてる模様です。
海外のフォーラムでもうまいこと解決できなくて、メインボード側のコネクタに固定抵抗直接突っ込んでる猛者もいたけど、うちではとりあえずこれで直ったかなと。
本当はサブボード側の足をもうちょっと長いのに交換したりするのがいいんだろうけど、どうせうちで使うものだしまーいいかなってことでこいつはこれで修理完了ということにしときます。
10月 1st 2015 · Read More · No Comments
Teclast X89Dual
高解像度液晶におてごろサイズ(ていうかiPad mini2の液晶流用)これ使ってるんだけど、Android側で満充電になるとcomn.android.systemuiが強制終了する。
OS側から満充電イベント飛んで来るとsystemuiがクラッシュしてるっぽい。
地味ーーーーに不便だからさっさと直して欲しいんだけど、中華パッドの今の主流はもっぱらWin8WithBingのほう。
ってことでTeclastからはアップデータとか出る気配はないんだなぁー。
なんとか解決策あるっぽい。
Teclast X89 Installation Guide
これの「Issue when battery get 100% of Charge」のところかな。
まだ詳しく読んでない。
6月 1st 2014 · Read More · No Comments
セガプライズの「レーシングミク 2011 プレミアムフィギュア」です。

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2月 9th 2014 · Read More · No Comments
IEC60320 C10、めんどくさい