検証!Rolandの鍵盤ウェイトはどこまで改善されたか!

80年代後半?90年代のRolandのセミウェイト鍵盤といえば鍵盤裏に貼り付けられたウェイトを貼り付けてあるボンドの経年劣化での溶け出しによるおもり落ちです。

この減少は鍵盤の裏をみてウェイトの金属板を接着している接着剤がピンク色なら確実に溶け落ちて鍵盤固着などの糞めんどくさいことになります。対処方法としてはRolandのサービスに送れば送料+工賃だけで鍵盤Assyまるっと交換してもらえるのですが、この鍵盤Assyも残り少ないとかという噂が。

以前、北海道のかたからD-70を購入してまだボンドが溶けてない状態だったんですが、横浜の夏には耐えられずにそのシーズンのうちに溶けましたねー。

現在Rolandセミウェイト鍵盤で鍵盤に違和感ありっていうやつはだいたいこの減少です。

そもそもセミウェイト鍵盤とは?

そもそもセミウェイト鍵盤ってなによ、っていう話ですよね。
シンセ鍵盤というのは基本的に板バネやコイルばねの圧縮、伸張によって鍵盤が返ってきます。
このばあい、鍵盤を押し込んだ際に反発する力は純粋に使用されてるバネ係数そのものです。

で、セミウェイト鍵盤とはなんぞや、というところですが、このふつうの鍵盤の支点から離れた位置、白鍵なら鍵盤裏などにおもりを貼り付けている鍵盤です。この重りを貼り付けることにより、鍵盤を押し込む際にバネ係数に対して指で押し込む力にこのウェイト分の重力がかかるんで押し込みの際にはバネの抵抗があるけど、そこを超えれば重りの分だけ指の力にプラスされた力がかかるのですーっと押し込まれるわけです。これで生じるのが脱進感と言われるやつです。アコピやフルウェイト鍵盤のばあいはこの脱進感はハンマーの動き出す慣性とかで生じさせています。

※普通の鍵盤をセミウェイト鍵盤に改造したアホがいますので参考まで。

改良型Roland黒ボンドウェイト

さて本題です。ピンクボンドの修理をRolandサービスさんに頼むと黒いボンド(多分エポキシボンド)でつけられた鍵盤Assyに交換してもらえます。
ボンド溶け対策がなされてるかどうかは鍵盤裏をみて接着剤が黒ければ対処済みってやつです。

で、この黒ボンド鍵盤のおもり接着強度はどうなんだっていう疑問が若干気になったりしませんか?
ふつうはしませんね、はい。でもちょっとした手違いで間違って発注した黒ボンドセミウェイトキーが手元にあったんでウェイトがどの程度の強度で張り付いてるのか試してみました。
※JP-8000の鍵盤の替え(ウェイトなし)がほしかったんですがウェイト付きが送られてきました

XP-10、JP-8000、Fantom-Xaとかに使われるSK-9っていう鍵盤です。この中で錘付きなのはFantom-Xaだけなんでこいつから外したものだと思います。見事に黒ボンドですね。まずはうらから黒ボンドをそぎ取っていってみます。
※画像なし

弾性系のエポキシ接着剤ですが削っていってみると左右どっちかに1mmくらいのすきまがあります。4辺ぜんぶボンドに切れ目を入れてまずは重りが面だけで接着されてる状態にしてみます。そしてジグをあてたりしてテコの原理でおもりを浮かせようとしてみました。

※画像なし

側面のプラが割れました。

さて次の作戦。鍵盤側面をピラニアソー(すごく目が細かくてすんげぇ切れる細工のこぎり)で切って重りの側面を露出させて重りと鍵盤面の隙間を剥がしにかかってみることにしました

割れました

続けてみましょう

無事おもりが取れました!!!!(大惨事)

せっちゃくざいすごくつよい

もういっこキーがあるんでそっちもいろいろやってみます

もうなんというか大惨事

温度変化に対してはどうかわかりませんが保証します。この黒ボンドのおもりは取れません。Rolandの意地を感じるレベルで取れません。というか撮ろうとしてはいけません(そんなやついねぇ)

まー、なぜおもりをとるかということになった原因はJP-8000の鍵盤が粉砕されて前のオーナーさんが中途半端に接着させて鍵盤として機能してなかったんで交換してしまうかー、ということで発注してそこでウェイト付きがきちゃったっていうのがほったんです。

現状どうしてるかというと、新しく発注するのではなく、既存のものをレストアしました。

これを
バラし直して
エポキシ接着剤でくっつけて穴とか隙間はエポキシパテで埋めて
磨いて面だしして(この段階で目をつむって触感的には継ぎ目がわからないレベル)
塗装して仕上げるともうわからない

まー、実をいうと塗装が天候的にうまく行かなくてまだやってたりしますけど、強度的にも見た目的にも補修痕わからないように仕上げます。むしろ塗料が白いんで他の鍵盤が軽く黄ばんでるのもあって白くて目立ちますけどね。

とにかく、ご覧の通り黒ボンドのウェイトはとれません。鍵盤のプラより接着剤のほうが強いレベルです。
黒ボンド鍵盤でしたら安心していただいていいと思いますよ?

ま、ただD-70とかおもりは落ちないけどラバーコンタクトと接点基板の接触不良で音が出ない、なんていう機種もあるんですけど、それは別件ということでs。