01/Wとかこの年代付近のシンセだと、液晶のバックライトが死に体なことが多いかと思います。
今回はバックライト交換編です。
バックライトは無機ELパネルが使われています。
今回は(も)秋月の超デカEL発光パネルを使用しました。
ELパネルの色は最終的に白にしました。
青入れるとちょっと色が濃いっす。
↑これが青バックライト。ちょっと緑がかる。
↑これが白バックライト。
この辺はお好みでどうぞ。
ちなみに、オリジナルのELパネルは無通電でピンク色なんで、白かと思われます。
さて、まずは液晶基盤をはずさないと話にならないんですが、これがまたなんというか、液晶ユニットは構造的に最深部にあります。
つまりは、液晶はずすにはほかの部分ユニット全部はずさないと液晶までたどり着けません。
で、おおまかな手順は以下。
- 裏蓋開ける
- メインボードの配線はずす
- メインボードはずす
- スイッチボードと鍵盤ユニットにまたがってるシールドシートをはずす
- 鍵盤ユニットをはずす
- フロッピー周りもはずす
- 電源ボードをはずす
- 中央のアルミレールをはずす
- スイッチボードをはずす
- 液晶ユニットをはずす
- バックライト引っぺがす
- 新しいバックライト突っ込む
- ひたすらくみ上げる
ってところです。
要はOUTPUTボード以外ほぼ全部はずす必要ありです。
スイッチボードの鍵盤側がレールで固定されてるってのがめんどくさいところ。
上の写真中央部分の穴からちらりと見えるのが液晶ユニットです。
写真右のレールをはずさないとスイッチボード外れません。
とりあえず、はずすのはネジ回せばいいんで気合入れてはずしてください。
スイッチボードですが、ちょっと注意が必要。
スイッチボードのネジ穴3種類あります
- 太丸囲いの穴:下はボタン類の樹脂板。黒ネジ(対プラタッピングビス)
- 細丸囲いの穴:スイッチボードから直接レールにネジ止めする箇所
- 丸なしの穴:シールドシートの上からネジ止めするネジ穴
て感じだったと思いますんで、組むとき注意してください。
特に太丸。ここだけ対樹脂なんでネジ穴馬鹿にしないように注意です。
スイッチボードはずせば液晶ユニットが出てきます。
OptrexのDMF5005Nです。
一応、汎用品で今でも手に入れられるような雰囲気です。
ただ、ユニット単価で本体購入額(\4980)の2?3倍逝きそうな感じですが。
おんなじ液晶使ってるのがRolandのW-30とかYAMAHAのSY-77とかあたりみたいです。
※この辺参照。
さて、バックライトですが、液晶ガラス面と基盤の間に貼り付けてあります。
貼ってある、といってもがっちり接着されてるわけではないので、半田を取ってバックライトの下になんか突っ込んでゴリゴリやればバックライトシート抜けます。
剥がすときにうちで使ってるのは↓です。
結束バンドです。程よい強度と液晶を傷つけないやわらかさ。
さて、バックライトを取り出してそこに代わりのバックライトを入れればいいわけですが、秋月の超デカELパネルでも長さがちょっと足りないです。
足りなく見えますが、実際に切り出して突っ込んでみると秋月パネルの幅でちょうど液晶の表示部分を照らすのにはなんとか間に合います。
ELパネル切り出すときは端子を打ち込む位置とかも考慮に入れて切り出すと後々苦労しません。
※白黒の境界がちょうど真ん中あたりに来るようにできればいいけど、おそらく微妙にずれるはず。そこは微調整で。
今回は大きさが微妙に足りないんで、貼り付け位置の微調整が必要でした。
ELパネルに両面テープつけて、キットに入ってるお試しインバータつないで光らせながら結束バンドで位置の微調整です。
微調整中に感電したのは秘密です( ´Д`)
位置が決まったらそこに貼り付けます。
ELの足、微妙に長さが合わなかったんで、適当なリード線を半田で固めて足伸ばして基盤につけました。
※写真とってない
付けたら一応テスターでショートしてないか確認してから、本体の電源ユニットから来る電源線をつないでバックライトがつくか確認してみるといいかもです。
メインボードとかつけなくても、電源入れればELユニットに給電されるんで、点灯確認くらいはできます。
あとはがんばってばらしたパーツくみ上げていきましょう。
ちなみに、フロッピーユニットはAlpsのDFR423E02Aでした。
ダイレクトドライブでベルトべローンの心配はなさそうです。
とりあえず、今回の01/Wはこれで復活と相成りました。
以上、健闘をいのります。