
高校時代から、かれこれ13年。
山形の余裕で35度越え猛暑から、北海道の-15度の軽音部室まで。
これ以上ない過酷な環境でがんばってくれたもんです。
がんばってくれてはいたんですが、北海道でバンドやってた時点(10年前)ですでにタクトスイッチの効きが渋くなってきていました。
今回はこのあたりの修理です。
FDDもベルトがべろーんと伸びきって動作不良を起こしていましたので、これも併せて交換。
- タクトスイッチの交換
- 液晶バックライトの無機ELパネルの交換
- FDDドライブのベルト交換
使用する資材は以下。
- 四本足H=9.5mmのタクトスイッチ(今回はAlps SKHHANA010を使用)
- 秋月のでか無機ELパネル(青)※本来は白です。
- PanaのFDDベルト(DFWV75C0009)
分解
分解は本体ひっくり返して裏蓋のねじを抜いて外します。
端子側一列のワッシャー付きのねじは完全に抜かなくても、ワッシャーが浮くくらいゆるめてやれば裏蓋とれます。
鍵盤はYAMAHA製です。
FS鍵盤じゃないですけど、昨今の安シンセの鍵盤と比べたら遙かにしっかりしたタッチの鍵盤です。
若干軽めではありますが、鍵ごとのばらつきがほとんどなくて打ち込み用途で地味に使いやすかったりします。
さて、X3は基板をばらすにあたり、鍵盤ユニットは外さなくてもいけます。
※記憶では・・・( ´Д`)
FDDベルトの交換
FDDは悪名高き(?)パナのベルトドライブのEME-213です。
YAMAHAのSY系とかにも採用されているようですが、ベルト切れでのFDD動作不良の個体、多いみたいです。
ベルト自体の入手ですが、今回は実家(電器屋)でパナのサービスに直で手配しました。
・・・。という入手方法は特殊でしょうし、街の電器屋さんにいきなり「ベルトクレ」とかいってもパーツ単体で売ることはないでしょう。
PL法とかPL法とかPL法などがあるんでそこら辺は大人の事情ということであきらめましょう。
で、普通の入手方法ですが、地味にヤフオクとかで売ってます。
あと、秋葉(千石?)廻れば代替品手にはいるようです。
※輪ゴムじゃ伸びしろが大きすぎて駄目です。←一応試した
修理といっても、ベルト掛ければいいんですけど右のドリブン側プーリーがちょっとくせ者です。
プーリーまたいで突起(光学カウンタ?)が出ているので、ここをうまいこと無理矢理ねじ込む必要があります。
FDDバラせばスマートにいけると思いますが、めんどいので力業でいきました。
こんな感じでFDDは完了。
タクトスイッチ交換
CPUとかDSPとか乗ってるメインボード外すとスイッチボードが出てきます。
ちなみに、奥のシールドシートの下に液晶ユニットがいます。
何はともあれ、元からついてるスイッチを外します。
なんつうか、半田付けってつけるよりとる方が大変だよな・・・。
今回は60W鏝とスッポンで半田除去しました。
スッポンだけでは完全に除去はできなくて、スッポンしてからさらに足下暖めてスイッチ抜き取る、という感じで作業しました。
外したら新しいのつけるだけ。
四本足なんで穴に差しただけで安定するんで、さくさくいけるかと思います。
※二本足タクトの某Roland JV-90はちょっとめんどくさかった・・・。
プリント基板上にボタン名ちゃんとプリントしてあったりして、ちょっと親切な感じです。
※某Roland JV-90は何もかいt(ry
液晶バックライト交換
さて、バックライト交換です。
半反射型液晶なんで、バックライト切れているのに気づかないどころか、バックライトがあったかどうかすら記憶になかったなんてことはちょっとした秘密です。
それは(つ´∀`)つ
X3の液晶バックライトは無機ELシートが使われています。
無機ELシートは駆動するのに交流100V以上の高圧が必要になります。
この電源供給用に電源ボードから液晶ユニットに専用電源線が出ています。
右上の赤丸部分から液晶にAC125Vが出力されています。
高圧ですが、電流値は低いんで感電しても死ぬことはないとは思いますが、ビビっときますので注意。
※いや、死ぬかもしれんけど自己責任でどうぞ。
液晶ユニットは某01/Wと違って、スイッチボード外さなくてもシールドシート外せば取り外せます。
OPTREXのカスタム液晶です。
フルドットマトリクスじゃないので代替品は無いかと思われます。
基板と液晶フレームの間に見えるのがELパネルです。
基板に両面テープで軽くはっつけてあります。
半田で足外したら、結束バンドとか堅くないけど柔らかくもないもので基板とEL板の間突いて両面テープはがせばELシートが抜けます。
で、交換するELシートの切り出しですが、電極の位置がうまいこと白黒の間になるように切り出してください。
切り出したら黒白それぞれのところにELパネルに付属の電極を打ち込みます。
傷ついてもいい柔らかめの木片とかの上で金槌でたたいて刺して貫通した分の頭をつぶして電極を固定します。
元入っていたパネルより大きめに切り出しといた方が吉です。
あとは切り出したELパネルの裏に両面テープを貼って、ELシートに付属のインバータでもつないで液晶全体を照らせてるか微調整して固定した後、足を半田付けします。
このとき、足の電極が液晶のフレーム(金属)にふれてショートしない用に注意してください。
んで、全体をくみ上げる前にいったん通電して確認してみましょう。
電源ボードから給電されればいいので、メインボード外しても確認はできます。
つか、やらかした際の二次災害のことも考えてメインボード外して確認した方がいいかも。
青いのを組み込んだんで、こんな感じになります。
修理は以上です。
後はくみ上げて動作確認をしてみましょう。
暗中で見るとこんな感じです。
そんなに明るくないです。
元々しろバックライトなところに青ぶち込んだんで、バックライト全体的に色が濃くなった感じです。
※あんまり「青い」という感じはしない。
とりあえず、こんな感じでうちのX3のオーバーホールは完了です。
リフレッシュされてがしがし使われていま・・・・せん。
01/Wに定位置を奪われたので置くとこなかったりして起立して待機中です・・・。
もりやさん、はじめまして。
シンセの修理、改造関係でこのブログを知りました。最近、JD-990のバックライトが暗くなったので交換しようと考えてるのですが、自分が今までシンセの改造、修理をしたことがないので、基本工具(半田付けセット、半田吸い取り器、ネジ入れ等)以外に必要なモノがあったら教えてください。
電子科出身ですので上記に記した作業工程は全部理解してます。あと昔の2DDドライブが付いたシンセを2HDドライブに換装したいと考えているのですが、現実的に可能でしょうか?
ヤマハのV50とかエンソのVFXあたりのシンセです。
(予備に2DDディスク60枚くらい持っているのですが、もう手に入らない可能性が高いのでできるなら換装したい)
どうも、こんにちは。
バックライトについてですが、JD-990のバックライトとして無機ELが使われているかどうかが問題になると思います。
ELバックライトなら今回の記事のように代替品との交換で何とかなりますが、冷陰極管とか別の方式でのバックライトの場合、ちょっと難しくなると思います。
このあたりはバラしてみないとわからないので、2chの諸兄殿に知識を借りるのも手かもしれません。
☆シンセ修理改造 2台目☆
>基本工具(半田付けセット、半田吸い取り器、ネジ入れ等)
電気的なところでは工具はこれで十分かと思います。
ネジは対プラと対アルミのタッピングビスの違いを注意すれば問題ないと思います。
※ねじ穴つぶすと面倒ですので。
あと、電気的なところ以外で鍵盤のメンテとかでシリコングリスが必要になります。
> 2DDドライブが付いたシンセを2HDドライブ
ドライブ換装はやってみないとわからないと思います。
2HDのドライブで動いたようなことはどこかで聞いたことがあるような気がします。
※ちょっとどこで見たかはわからないですが・・・。
2DD対応で(というか3モード)端子形状の差異さえ何とかなればいける可能性はあると思います。
端子形状が違うこともあるので、何ともいえないです。
V50のベルト交換なら結構事例があるみたいです。
Google-V50 FDD
VFXの方はちょっとあまり事例がなさそうですね。。。
ググった上で情報がなければ2chの諸兄にお知恵拝借、でしょうか・・・。
アドバイスありがとうございます。
中古品を買った時は一度解体して内部を掃除しているのですが、細かい所まで見てませんでした。2HD換装計画は自分でも調べましたが、やっぱり難しそうですね。ピンの数が合わないだろうということは予想してたのですが、この辺はもう同系統の製品を中古で探し回るしかなさそうですね。
がんばってください。
現状FDで保存している音色のバックアップですが、できるかどうか機種にもよりますけど、FDD動いているうちに作った音色をバルクダンプでPCに吐き出して保存しておくという手もありかもしれません。
どの道、シンセ類は「完動」状態を保つのは意外と難しいもんですね。